J.R.v.ザーリスのスイス観−冷戦期の中立理解を手がかりに−

発表者
曽田 長人
日時:
2016年9月2日
場所:
明治大学御茶ノ水校舎研究棟第6会議室

発表要旨:

ジャン・ルードルフ・フォン・ザーリスは、20世紀に活躍したスイスの歴史家、ジャーナリストである。本発表においては、第二次世界大戦後のスイスにおける一般的な中立理解、それに対するザーリスの批判を整理し、さらに彼自身によるスイスの中立理解を検討した。その結果、彼は「外へ閉じる」中立から「外へ開けた」中立への移行を促していたことが、明らかとなった。